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それいけ!ドクターヘリ

高知医療センターでの日々と思いを、アンパンマンと高知の写真と共に綴る高知ドクターヘリのブログ

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安全第一 

「2mの転落外傷で両下肢麻痺!」
切迫した現場からの要請内容がホットラインから響き渡ります

昼食を取り終えた直後の石原先生の顔が緊張でひきつります。

いろんな受傷状況を考えながら、山の上を200km以上のスピードで駆け抜けます。
ランデブーポイントに先着したドクターヘリ。
ところがローターが停止した頃に、グッドタイミングで救急車が到着しました。

ハッチを開けると、バックボードにしっかり固定された傷病者が。
「名前は?」
意識はしっかりしているようです。
しかし握手もできない状態で後頚部の圧痛もあり、真っ先に頚髄損傷が疑われました。
脈拍は56回/分。脈が遅く、神経原性ショックの重篤な状態です

輸液路を確保しながら傷病者に話しかけます。

声が弱々しいことに気づいた石原医師。もしかして…。

髄損傷の場合、骨折した頸椎の周囲に出血による血腫が大きくなるとどうなるか。
その前には気管があり、圧迫を受けると空気の通り道が狭まります。
気道狭窄です。
いったんこの状態になると緊急事態であり、気道の確保ができません。
チューブがとおらず気管挿管もままならないことがあります。


その予兆を感じた石原医師は、狭まる前に気管挿管を行うことを選択しました。
安全第一。
まだ意識のある傷病者にきちんと説明し、同意を得ます。

そのうち鎮静剤が投与され、意識をおとしてから準備をします。
救急車内での処置では救命救急士と救急隊員の介助がとても助かります。
頭部を保持してもらい、頸椎保護を指示。
挿管介助も依頼することがありますが、今日はそのときの立ち位置からフライトナースにしてもらいます。

気道さえ確保できればあとは搬送のみ。
初期輸液療法で血圧を安定させ、帰路を急ぎます。

救急外来で初療がなされ、頸椎脱臼骨折の診断となり整形外科に引き継がれました。
今日も眠れない夜になりそうです。
いつもありがとうございます。
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Posted on 2011/05/20 Fri. 18:56 [edit]

category: 事案

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