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それいけ!ドクターヘリ

高知医療センターでの日々と思いを、アンパンマンと高知の写真と共に綴る高知ドクターヘリのブログ

当直帯の医師現場要請【現場活動編】 

右腕をスクリューに巻き込まれた傷病者のもとに到着したのは、迎えの救急車に乗って5分後のことでした。
気持ちを整え、ゴーグルをかけて救急車を下ります。

薄暗い現場にはヘッドランプが錯綜し、騒然としています。
CIMG1756.jpg
傷病者はどこに?状況を確認して状態を把握します…がこれがなかなかわかりづらい

・上に傷病者がいるのではしごで登る必要がある
・傷病者の意識はあり救助作業中
・機械類は停止しているが粉じんがすごい…

こちらも現場で行可能な装備はしていたので、自分でも安心して入っていけます。
作業場所は身動きが取りにくいところです。これまでの訓練が生きてきます。

傷病者は右腕をほとんど肩近くまで巻き込まれているようです。意識はまだ保たれていましたがしんどそう。反対側の腕に点滴ルートをとりますが、これもなかなか難しい。
粉じんの舞う暗やみでの医療作業は何をするにもやりにくいこと、この上ありません

できる範囲の外傷評価を行ううち、酸素化が急におちて来ました。もしかしたら、胸にもなにか損傷が?
巻き込まれた前腕の損傷具合を確認し…決断を急がなければならない状況になりました。
前腕部分は汚染・損傷が強く、再接着は不可能と判断。
最終的には鎮痛の麻薬も使用しながら腕を切断しての救助を余儀なくされ、受傷から1時間かかった救出でした。その後は病院で緊急手術となりました。

頭皮まで粉じんまみれですぐにシャワーを浴び…これは現場に行かなかったら助からなかったかも?とその意義を深くかみしめながら当直室で仮眠についたのでした…

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Posted on 2011/09/26 Mon. 07:42 [edit]

category: FMRC

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コメント

Re: No title 

> 初めまして 自分は現在、臨床工学技士の養成校に通学しており、将来はDMATの業務調整員を目指しています。
> ドクターやナースの皆さんは冷静に対応できるようになるまで苦労されたことはありますか?

こんにちは。
コメントありがとうございます。
訓練をいくら重ねてもなかなか現場の状況になれることは難しいですが、なるべく全体を見渡すように心がけています。
DMATロジスティックスをめざしていらっしゃるということで、大変ですが頑張ってください。

URL | ゆーいち #- | 2011/09/28 10:57 | edit

No title 

初めまして 自分は現在、臨床工学技士の養成校に通学しており、将来はDMATの業務調整員を目指しています。
今回の出動で右腕を切断しての救助は要救助者の将来の生活を考えると胸が痛みます。自分がもし現場にいた時冷静に対応できるか心配です。
ドクターやナースの皆さんは冷静に対応できるようになるまで苦労されたことはありますか?

URL | ヒロユキ #mQop/nM. | 2011/09/27 23:46 | edit

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